蟲愛づる人間の独り言

虫って可愛いよね。ものによるけど。

〇〇診断

私は〇〇診断と名のつくものが好きだ。種類は自分で質問に答えていって最後に結果発表されるもの、AIに勝手に判定されるものなど様々ある。人間の私情や無駄な思いやりを交えずに「お前はこういう人間だ!」と無慈悲な結果を突きつけてくることが多々あるので好きである。今日は今までにやって見た診断について感想を勝手に書かせてもらう。

MBTI

16タイプパーソナリティの別名を持つこの診断は、正確性が高いとして評判だ。私は何度やっても大体「擁護者」になる。昔は「管理者」だったのに。論理より感情重視に偏ってきたのかもしれない。困ったもんだ。

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こやつである。正直自分が擁護者だとは思えなくて困っている。親にも「そんな優しくないから絶対違うだろ」と言われている。長年の友達には「好きな人は全力で好きだけど、嫌いな人には当たり強いって意味じゃね」という解釈を頂いたので、ありがたく採用しようと思う。イラストの優しそうな看護師も、所詮はそんな奴なんだろうか。嫌な世の中である。

さて、MBTIで出た結果と自分の好きなコンテンツのキャラクターの性格を照らし合わせるところまでが診断である(偏見)。

私はジブリがとてつもなく好きなので、「擁護者」タイプのキャラクターを探してみた。

風立ちぬ』の菜穂子さん、『紅の豚』のジーナ、そして『千と千尋の神隠し』の釜爺が私と同じ性格だそうだ。前者2人は良いとして、釜爺。えっとー、間違いなく良い人だよね、うん。ぐっどらっく👍

ハリーポッターだと「擁護者」はスリザリン寮だそうだ。とりあえずアズカバンに送られないように精進しようと思う。ちなみに我が推しスネイプ先生はISTJ「管理者」だそうだ。論理を重視しなかったためにスネイプ先生と違う型に分類されたのは痛恨のミスである。性格を人に合わせるのはMBTIの使い方をそもそも間違えている気がしないでもない。しかし遊び方は人それぞれなので気にしない。これからは論理を大事に生きていくことにした。

モテ度診断

よくある診断は、10問のYES NOクエスチョンに答えるだけでもっともらしい回答を出してくれるというものだ。「あーこれ答えると間違いなくモテ度診断的にダメな奴だ」というのがバレバレなのが欠陥である。そして案の定いつも「あなたのモテ期は終わりました」「あなたはあまりモテていないようです」「あなたは魔性の女ではありません」等とボロカスに言ってくる。それが絶妙におもろいのでついやってしまう。たかが10問で何がわかるというのだ。私は私自身にモテているので問題ない、そもそも恋愛興味ない、以上。

顔診断

パーソナルカラー診断や骨格診断🦴、顔タイプ診断、動物顔診断などいろいろ存在する。パーソナルカラーや骨格に関しては割とちゃんと分析して活かせば役に立つのだろうが、あなたは夏タイプとか言われても「へーやったー紺に似合うじゃん」としか思わないので使いこなせていない。

顔タイプ診断については結果のイラストを見て「あーもうちょっと可愛く描いてほしいかなー」とは思う。問題は動物タイプ診断である。

今までにありとあらゆる動物を出したことがあるが(犬とたぬき以外)、印象的だったのは「般若」である。はんにゃ。え、動物って言ったやん。それにそもそも「私って『はんにゃタイプ』の顔なのよね〜」っていう女性いる?いかつくて最悪すぎる。選択肢においたのが編集部の間違いである。

さらにこの間ノリで試したAI顔診断とやら、私は全然許していない。「判定結果:あなたは96%ゴリラです🦍」。まぁAIのやることだからミスもあろう、もう一度チャンスをやろう、と思ってリトライしたらゴリラ純度を98%に上げてきた🦍。完全に人間様をなめている。そもそも女性の顔をゴリラで形容すべきではないというモラルをプログラミングしていないのが悪い。そしてゴリラであることを受け止めた上で今後の人生にどう活かせというのだろう。こうなったらポテンシャルを活かして100%ゴリラを目指すより他にないかもしれない。しかし私自身ゴリラ顔としての自覚は全く無いため、これからもホモ・サピエンス100%で生きていく所存だ🦍。

 

 

 

 

 

 

 

単発派遣バイトのすゝめ

単発派遣バイトはいいぞぉ

見出しの通り、私はけっこう単発派遣バイト推しである。

長期バイトもやっていたが、長く続けると職場の粗も見えてくるし、それだけ隣の芝が青々としてくる。何より普通に飽きてくる。仕事に慣れてくると頭が暇になり、「あー昔、教授が『君たちはワーキングプアだ』とか言ってたなー。」とかいうあまり嬉しくない事実を思い出すことにも繋がる(これは仕事に集中していない私が悪い。)

それに比べて単発派遣バイトは毎日が新しい。人間関係も職場の使い方も、振る舞い方も、0から覚えないといけない。それが億劫だと思うかどうかなのだが、私は新鮮で楽しいと感じる派である。何より、仕事が合わなかったときに次回から応募しなければいいという気楽さが最高である。キッザニアに行かなくても色々と仕事体験できる、と考えるとめちゃくちゃ楽しくないだろうか、いや楽しい(反語使いたい定期)。

そこで私は単発派遣バイトにどハマりしており、友人にも激推ししている。何の回し者でもないので安心して欲しい。

私の先輩に過去20個ものバイトを経験したというすごい人がいるのだが、及ばずながら私もかれこれ15個くらい体験してきたので、どれが(超絶個人的に)お勧めかを振り返ってみたいと思う。

過去に体験したバイト

飲食系

①ホール回す系

・メリット

まず、時給が高めに設定されていることが多い。だから何があろうと多少のことは妥協できる。私は接客など過去に全く経験したことがなかったが、店によっては懇切丁寧にやることを教えてくれるので、意外と何とかなる。ありがたい。店のメニューに詳しくなれるので、以降その店に行ったときに1番美味しそうなものを注文できる。 

・デメリット

配膳しているご飯が美味しそうすぎて、バイト終わりに外食しがちである。立ちっぱなしで、暇な時が1番辛い。たまに狭い店内に10人程もホールがいて、「なんか邪魔ですね存在してしまってすみません」という悲しい気持ちになることもある。当たりの強いバイトに直接的に「邪魔です」と言われると、余計につらみが深まって最悪である。ここまでくると飲食業関係なく完全に個人の問題である。

②高級料理店のキッチン

・メリット

高級料理店でご飯がどんな風に作られているかを見られるので、もうなんか心が幸せ。店によっては色々な調理に携わらせてもらえて、あたかも自分が美麗な料理を作っているような錯覚を起こせる。何より大事なのは、美味しいまかないがでることだ。上等スイーツを食べさせてもらった時など、働く意欲がブラック企業社畜を優に超えた。「ここで働かせてください!ここで働きたいんです!」

・デメリット

現場ガチャがすごい。店によってはシェフ界の厳しい上下関係を身を持って叩き込まれる。ある店では休憩時間も立ちっぱなしでシェフたちの全く知らん人についての内輪話を拝聴させられ、派遣は座る時も必ず下座側であった。さらにシェフたちが死ぬほど無口で緊張感がMAXの中、ひたすら皿を洗い、収納場所を毎度シェフに確認しないといけないというコミュ障荒療治現場もあった。10時間立ちっぱなしで皿を洗った日は、手が老婆になった。帰宅後、家の皿洗いが楽すぎて感動した。

工場系

・メリット

周りに誰もおらず、轟音の中1人で作業していたことがある。私はこれ幸いと作業しながら結構な音量で心を込めて熱唱していた。かなり楽しかった。

・デメリット

立ったままの単純作業は割と辛い。五分おきに時計を見てしまうが、毎回思ったより時間が進まない。時計の長針に憤りを感じ始めたら最後である。また、辺鄙な場所にありがちである。工場が広過ぎて迷子になったこともある。

さらに作業員の人に「今日はここでずっと作業してたの?」と聞かれ、労われると思って「そうです!」と答えると「一番楽な仕事でよかったねー」と言って立ち去られた時には目が点になった😲

品出し・販売系

・メリット

商品を扱えるので、楽しい。うわーここ安いわーあとで買おうとか思いながら働いていたりする。割と動き回るので飽きないし、足も棒にならない。

・デメリット

あんまり思いつかない。たまにいきなりレジをやらされたりすることはあったが。結構販売系は好きだ。

イベントスタッフ

・メリット

お弁当支給の現場があるので、そこは良いと思う。

・デメリット

暑い。暑い中立ちっぱなしは天日干しになりそうだ。天日干しにならないようにという配慮か知らないが、こないだはスコールが降ってきた。それは絶対に解決策が間違っている()。大人数を雇うためか、時給が安いのもいただけない。イベント終了と同時に退勤する場合、道や駅が混み過ぎて「見ろ!人がゴミのようだ!」と言いたくなるが、私はムスカではないので言わない。好みのイベントに携われれば全ての不都合が許せるのだろうが、興味がなければ良いことなどない。こないだはサッカーの試合運営バイトをしたが、サッカーのルール=手を使っちゃだめ、ということしか知らないので、どっちがシュートを決めようと心は平穏で仕方なかった。

試験監督スタッフ

・メリット

個人的にイチオシである。まず会場による当たり外れが小さい。またかつて自分が受けてきた試験に携わると、色々と懐かしいし楽しい。試験の裏側を見ることは中々ないので特別感がある。緊張した面持ちの受験者を見ていると、「頑張れーーー」と思っているうちに時間が過ぎる。「監督員」の腕章をつけるとなんかかっこいい(とても浅い感想)。お弁当が出たりもするのでハッピーである。

・デメリット

時給は低くなりがち。スーツを着用することが多い。立ちっぱなしになるかどうかは、配属される場所次第。一度は吹きさらしのドアの近くで、真冬に来場者の手を片っ端から消毒していた。ある時は暖かい室内で椅子に座って受付していた。雲泥の差である。

まとめ

私は販売と試験監督を推してます。高級レストランのキッチンも、いいところに出会えたら最高です。でも選り好みもしてられないので、これからもいろんなバイトします。みんなもいいバイトあったら教えてください。ハイ。

 

 

 

 

蝉ファイナル

セミファイナルを乗り切ろう

この季節になると終活を始めるセミさんも出てくるわけでして。俗に言うセミファイナル。

初めてセミファイナルという言葉を聞いた時に、え、掛け言葉がうますぎだろってドン引きした記憶がある。

それはいいとして、「セミファイナルが怖いからセミ嫌い」っていう人多すぎる。セミが嫌いな人にとってさぞかし日本の夏は地獄だろう。

ある知り合いの20代男性は、某Gキブリよりもセミが嫌いで、セミが家の前でひっくり返ってたら、外出予定を総キャンセルするらしい。そんな理由でドタキャンされる相手の気持ちにもなってみたまえ。

とにかく、セミが苦手なあなたのために、日本の夏を乗り切る方法を考えてみた。かくいう私は大のセミ好きである。参考になるかはわからない。

まずセミを恐れる理由をまず分析してみた。

セミが怖い理由

①飛び方・鳴き声・羽音

ジジッジジッと鳴きながらばちばちと羽音を立て、狂ったようにものにぶつかるまで旋回しながら飛びまくるのが耐えられないという説。もちろん人間にぶつかってくることもある。私もハエや蚊の羽音には毎年ゾッとさせられているので、嫌な気持ちはなんとなく理解できる。

②サイズ

大きいよね。Gキブリもでかいけど、やっぱり大きい昆虫って存在感があるからね。昆虫そのものが無理な人にとって、大きければ大きいほどあかんというのはよく分かる。

③いる場所

セミが苦手だろうと問答無用で、あらゆるところにセミは落ちている。死んでいるかと思うと、意外と生きている。先日筆者も誤って暗闇のセミを蹴ってしまい、「何するんだあジジジ涙」と騒がれた。その節は、心よりお詫び申し上げます。

セミに慣れる方法

ここからは先の分析をもとに、セミさんに慣れるorあわよくば好きになる方法を考案してみた。あらかじめ言っておく。多分役に立たない。forgive me 。

セミの人生に共感する

考えてもみてほしい。セミは長年土の中で、暗い暗い土の中で暮らしてきたのである。そして地上に出てくると、命を賭けた羽化を行う。この過程でよろよろと路上に出て踏み潰されたり、殻から出ることに失敗してそのまま死んでしまったり、天敵に食べられたり、人間どもに捕まったりする子もたくさんいるはずだ。

そんな数々のリスクを乗り越えてようやく大人になり、たった二週間の命を燃やして飛んでいるのである。なんと感動的ではないか。どうかあなた自身、セミになりきったつもりで共感してあげてほしい。温かい目で見守ってほしい。きっと嫌いにはなれないはずだ。たぶん。

②大きさに慣れる

マダガスカルに行こう。グアテマラでもいい。グアテマラに住んでいた友人は、Gキブリだろうが大きなハエだろうが笑顔で対応。まるで無頓着である。巨大サイズの昆虫に慣れておけば、セミなんて可愛いもんである。

③脳内シミュレーションを行う

あらゆるところにセミはいる、と心してかかれば怖いものはない。エレベーターの中にもいるかもしれないし、ベランダにいるかもしれない。「この角を曲がればきっとセミがいる」と妄想し、身構えて行動することが肝要だ。備えあれば憂いなし、といったところだ。

 

どうだろう。セミファイナルを乗り切れそうだろうか。個人的に頑張って生きてきたセミさんには敬意を払いたいし、まだ生きているのに怖がられ、忌み嫌われて独りひっくり返って死んでいくのはあまりに可哀想だと思っている。だから、よく生きている子は拾って、樹液の出ている木の低いところにつけてあげている。せめて余生を穏やかに、飢えず人に踏まれず涼しいところで過ごさせてあげたいのだ。共感者、求む。